2022年3月定例会ー2

年間予算は、議会に諮る前に3つの委員会で審査される。総務常任委員会は鈴木委員長、厚生常任委員会は坂東委員長、産業建設常任委員会は村上委員長が結果報告をした。3名の委員長から「審査した全ての予算を可決するべきものとして決定された」と報告。その報告を受け、審査に加わっていなかった議員から異議あり。土地購入費に対して、鑑定評価額が適切なのかという疑問が出た。(厚生常任委員会では議論されていなかったと質問が出た)

令和4年度予算の審議(50億円)❣ 土地購入価格に疑問あり❔ 

購入土地=役場庁舎西側「大型ゴミ回収センター」                                 面積=2,020㎡ 評価額=2,500万円(1㎡=12,376円)                                           役場職員の駐車場(職員駐車場である南側と道路東側)は購入せず、県道に隣接しない「大型ゴミ回収センター」のみ購入。なぜそんなに急ぐのか。購入しなかった土地に建造物が建つ場合も考え、時間をかけた交渉や方向が必要ではなかったのか。小休時間(約35分間)に議員2人が質問。担当職員の答弁は金額(結果)のみ。鑑定の諸条件(基準)には触れなかった。                                     給食センター跡地の鑑定評価額1㎡7,790円と比べかなり高い。議員たちを納得させることは出来ず、予算の採決で各議員の判断は下記の様になった。小休中、CATVの放送はカットされる)

議員 坂東 前田 鈴木 富永 岩野 村上 青山 柏木 安田 吉岡
賛否  〇  ×  〇  〇  〇  〇  〇  ×  〇  ×  〇

乾議員(反対討論)=土地購入額は給食センター跡地から考えても適正な金額となる説明はなく高額である。購入する形状は県道から離れ、周辺2か所が賃借状態。この価格や状況では反対。

村上議員(賛成討論)=貸してくれるだけ有難い。現況だけではなく過去を調べて話を進めるべき。現在センターとして機能しているし、県道には隣接していないが他の場所の購入は難しい。購入出来る所から買っていくのがよいと思い賛成する。

2022年3月定例会ー1

3月定例会 日程2日~15日

15日は当初予算審議と各議案の審議があり、注目すべきは新たな条令制定である。この条例は県内24市町村のうち上板町だけが制定出来ていなかった。関心が無いというか、認知不足は否めない。他に遅れを取っている事は他にも多々ある自治体である。遅れは、議会改革や組織改革にも表れている。他の自治体より先取りしようという熱量が無い。遅れた制定なら参考物件は数多あるので、もっと充実した内容に出来なかったものかと(申請時の取り扱い等)思う部分もある。

◎上板町法定外公共物の管理条例の制定について(赤線問題で条例なき運用に対して)                                議会で質問があった案件で、この度公共財産の管理に対し条例を制定することになった。            ①目的②定義③許可④占用料⑤納付⑥減免⑦禁止行為⑧無許可の行為⑨用途廃止⑩委任

傍聴意見=重要な事、用途廃止には、赤線も青線も隣接土地所有者及び町内会長の同意が必要。        理由、法定外公共物としての公共的な機能がなく将来に渡っても必要がないことを、地域や関係者に周知確認するため。また、この条例には「罰則」が明記されていない。必要ではないのか。                国からの通知により(時期的に)条例制定する努力や検証をされていたなら、赤線のために裁判を起こすことも、まして上板町が訴えられる事もなかったのではないかと思われる。(認知不足)

上板町議会へ傍聴者からの要望

  • 1)議会改革アンケート調査の結果を広報、HPで公表すること
  • 2)議会の傍聴者にはアンケートを求めること
  • 3)傍聴者が予算の説明を充分理解するための資料・予算書の提供・閲覧
  • 4)当初予算の審議(各予算委員会)も傍聴させていただきたい
  • 以上の事を考える会の会員代表3名が、議会事務局職員2名と議長に対して要望しました。

 

 

 

上板町の未来を考える会

本会は、議会を傍聴する事で、行政の方向を知る。今後、子ども達の将来にどの様な町を残してくれるのか、希望の持てる取り組みなのか、住民の目線で考えていくことを活動の目的とする。

活動の中心は、より多くの住民に議会に関心を持ってもらうこと。その関心が選挙の大切さにつながり、世代によって偏りがない投票となるよう望んでいる。昨年の選挙は今までになく投票率は低かった。投票率が上がることは行政の偏りも少なくなると考えるべきではないだろうか。投票に行くためには、議会や行政の現実・実態等の情報が必要である。議会からは議会だよりさえ発行していないし、住民との意見交換の場がない。その部分は議員各位に改革をしていただきたい。よって、本会では定例会ごとの議会の様子や審議結果の発行を行なっていく。議会に対しての提案も行っていきたい。今後はどういう内容を伝えていくか、会員相互で話し合い、読んでいただける報告書となるよう努めていくつもりである。

上板町議会への要望

2月16日(火)   14時~14時50分

「上板町の未来を考える会」は、上板町議会本浄議長に、議会を傍聴する上での要望書を提出しました。

この会は正式に、県の方へ登録してあり、今回の要望は公文書として議長に会員3人で手渡しました。

要望書には4項目の叶えて頂きたい内容を記しました。

現在、上板町議会は議会改革を目指そうと、住民にアンケート調査をしました。1月31日締め切る。現在集計中。

改革とは、住民の議会や行政への関心を高めるための対策です。全ては住民のための、住民が分かりやすい、議会を目指す事で選挙の重要性に気づいてもらうこと。それが、投票率の向上につながればと思います。投票率の高さは、偏った世代だけの行政にさせない強みが生まれます。皆さんが関心を持つ議会改革を進めて頂きたいですね。この会を設立した目的と、提出した要望書は後日投稿します。

これでいいの?

最近、北岸用水事務所解体後に広い駐車場が出来ました。農村婦人健康管理センター・改善センター利用者の駐車場は、道路を挟んだ東側にあります。交通量がある道路を渡るのは危険と隣り合わせです。センター西側に駐車場が出来れば、利用者にとって利便性が良いなと思っていましたが。行って驚いたのは、西側駐車場は、町役場公用車専用だというのです。耳を疑いました。

常日頃、町長は「役場とは、町民の役に立つところである」と、言われています。しかも、口癖の様に繰り返し、議会でも外でも。職員1番、町民2番と考え、口先だけなのがよく分かりました。

勤労青少年の家

来年度に老朽化のため、解体工事する「勤労青少年の家」。周りは田畑が広がっている。利用者は、地元活動団体で、和楽器を扱う3団体。文化伝承を担っている。今後の活動のための練習場所は決まっていない。騒音問題があるためだが、練習先が定まってから進める事が順序ではないだろうか。

楽器の演奏を気持ちよくさせて頂ける場所は簡単には、見つかりません。築45年ですから、逆算して解体工事する数年前には移動するための支援、話し合いの時間が必要です。話し合いにある程度の目途もついていないらしいので、あまりに無責任だと思います。

この敷地には、松岡康毅(まつおかやすたけ)氏の記念碑があり、土地は町所有だが、家解体後には新規建造物は建てられないという。この方は1846年生まれ、上板町七条、従一位 勲一等男爵 検事総長 農商務大臣 貴族院議員 日本法律学校を立て直し、日本大学の発展に寄与された。

12月定例会ー(3)予算審議での質問

柏木議員質問=3回目のコロナワクチン接種のコールセンター委託料(130万円)。予約の混雑回避対策は?
坂東課長答弁=前回一度に65歳以上全ての方に通知したため、予約殺到でご迷惑をかけた。今回1
ヵ月ごとに少人数ずつ通知する。

坂東議員質問=農地費(県営かんがい排水事業負担金)が増額(当初2000万円から875万円増額)の理由。
長濱課長答弁=県事業の進捗状況に応じての町単位での変更。資材の高騰による。

乾議員質問=県営かんがい排水事業費を来年度に9000万円(県費含む)繰り越すその理由
長濱課長答弁=当初予定の14m計画が諸事情により4.6mの進捗。来年度に27m工事の計画変更のため。工事計画の内容を話し合う段階で見込みが甘い。実効性の高い見込みになる話し合いが必要と思う。上板町としてどの様な立場で関わる事が望ましいのか。広範囲での協力を求めるなど、早期完了を目指す努力がなされていないのではないか。

富永議員質問=「勤労青少年の家」解体費(設計委託料50万円)。土地は借地か?利用者の今後の活動場所は?
栗尾事務局長答弁=築45年で老朽化のため解体。町有地であるが、石碑があるた
め新規建造物は考えていない。
町長答弁=利用団体は3つある。(実団体名発言)団体の活動は近隣から騒音につ
いての意見があり、今後の活動場所については話し合いを続けている。利用者と
近隣住民との関係が希薄な部分もあり、こういう事になる・・・。この「こうい
う事」って何なん?どういう事なのか。問題があるなら実名発言は支障がある。議場では固有名詞や個人名は発言してはならない決まりがある。公共施設名や議場出席者名は問題ない。町長の発言に対し出席者の誰もが指摘しなかった。何より、議事運営する議長がこの発言の取消を町長に求めるのが適切であったと思う。

青山議員質問=六條堤花壇管理委託料(当初15万円)。花壇を撤去する面積と管理はどうなる?
蔭山課長答弁=花壇により見通しが悪くなるため、80mに渡り撤去。防草シートを敷き町が管理。
当初の管理委託料の一部返金はあるのか?また、通行に弊害が無い花を選ばなかっ
た理由。委託関係を結んだ経緯。この疑問・反省を問わなかった。花壇の設置費
用のうえに今回の撤去整備費用(125万円)が発生した。設置する時にはSDGs
(持続可能社会)の考えがどの分野にも必要である。意識改革を求めなければ、
こういう環境管理をする解決が増えてくる。質問追究が甘いと、同じ無駄使いの
繰り返しとなる。

前田議員質問=3回目ワクチン接種委託料(850万円)。2回接種済である証明書を失くした者はどうなる?
坂東課長答弁=国のベースで確認可能なため、証明書がなくても2回接種した方へは通知出来る。
越して来られた方も遅れるが通知する。

岩野議員質問=歳入土地改良事業債(当初予算1560万円)400万円増額となる交付税措置と充当率?
長濱課長答弁=90%の交付税措置となる。
東課長答弁=2分の1の充当率で、50%である。

安田議員質問=3回目ワクチン接種の委託料について、ワクチンの種類と接種場所は?
坂東課長答弁=4つの個人病院はファイザー(国からの配分54%)、集団接種会
場はモデルナ(46%)2月,3月分に。ファイザー予約が集中する可能性を見込ん
でいる。その場合、次回まで待ってもらう事になると思う。

今回、傍聴して強く感じたのは、議長の采配により議場の運営評価が決まるということ。議長はいつも執行部や議員の発言に規則違反が無いか集中しなければならない。議員も経験し議長就任となり、日々の経験を積んでこられたと思うが、どれだけ努力してきたのだろうか。それを補佐するのが、副議長である。同時に議会事務局長は不足部分を補えるだけの、運営を支える知識を学ばなければならないと思う。今回既に議会は閉会している。ケーブルテレビの放送もあり、議事録の書き替えは出来ない。町長の発言は問題視されるのではないだろうか。