決算の審査意見書の報告(9月定例会最終日)

          決算を審査された監査委員より審査結果の報告

議会選出の監査委員である村上議員からの報告だった。最初の発言が「監査報告を私自ら申し出ました。審査の結果報告です。・・・」

いつもなら、慣例で民間から選ばれた代表監査委員が、「歳入歳出決算審査意見書」を概要と結果について、総括・歳入・歳出に分け、詳しく丁寧に説明されていた。

ところが、村上議員は題目と結果だけを述べ、「その事項については(数字上)いずれも正確・適正であると認められた」と報告。最後は議員に対して、「ご高覧をよろしくお願いします」で締めくくった。議会は誰のために何のために行われているのか。そこに納税者としての住民は存在しているのか。住民に分かりやすく行政運営を報告する使命があるという事を忘れているのではないだろうか。

報告終了後、議員に質問した。代表監査委員が欠席し代理で報告したがその説明もなく、その報告では内容が全く分からないと。村上議員は「監査委員は私事都合により欠席で、私は報告(審査意見書)を拒む事も出来た。報告はしなくてもよいのだ。」と答えた。毎年、丁寧な説明だった慣例を、この情報公開を求められている時代に、簡略化するのは方向違い。議会は議長権限で運営されている。議員の質問に対して答える執行部局の説明員は議長の要請で出席する。よって欠席した場合、議長が理由や代理説明者を指名する事ではないのだろうかと思うが。

監査委員から審査意見の内容を聞く事が出来ず、その後、議員からも決算について質問が無ければ、使ってしまった予算についての事はそれでいいじゃないかで終わってしまう。決算報告を受け質問無しでは、予算効果と行政効果を客観的に判断する時間を無くしたも同然。議会の存在意義をひとつ失ってしまった定例会だと感じた。決算認定制度がなぜ必要なのか。今後の改善や反省事項の把握と活用が、議会での決算認定の一番大きな意義であると、議員必携に謳われている。

一般会計補正予算審議(9月定例会)

  令和4年度総額 51億7500万円

 主な歳入=地方交付税1億900万円・繰越金1億7300万円

主な歳出=以下に示す(4億の財政調整基金取り崩しのうち△2億1000万円繰り戻す)

  9月補正予算 7300万円追加(主な事業費、万以下は略)

リサイクルセンター改修工事費     5000万円

「勤労青少年の家」解体工事費       550万円(遅くとも11月には解体業者を決定する予定)

防火水槽用地取得費(登記・鑑定料含)   170万円(個人の敷地、全体を売買するため買い取る)

災害時備品トイレ処理費          240万円(20.350円×120箱、全ての避難所用3日分)

小学校4校感染症対策とICT支援業務費       600万円(感染症等による修学旅行のキャンセル費用含)